topimage

2017-08

奇妙な光景 - 2016.08.28 Sun


※久々に落書きしてみました。


一昨日まで、厳しい暑さだった山口県だが、昨日は雲が多く、今日は雨が降った。
久しぶりにほぼ一日、エアコンなしで過ごした。

昨夜、妻と二人、夕食を外で食べた。
TEAMたけ、日中の暑い時はじっとして、
日が暮れてからごそごそと活動するというパターンの休日が、
このところ定着している。

一軒の定食屋に入った。
とんかつ屋、と言うか、揚げ物屋って言うか、
そういう店である。

私たちのテーブルのすぐ隣りのテーブルには、
若いお父さんとその息子と思われる二人が座っていた。

近頃、若い親子を見ていると、ハラハラすることが多い。
汚い言葉で子供を叱る、と言うより罵る親。
人前で平気で子供を叩く親。
「厳しい」っていうのとまた違って、
どう見ても、子供にストレスを感じて、
それをどうしていいのか分からない親や、
子供でストレスの発散しているかのような親を、
うんざりするほど目にするようになった。

そのパパも、派手なアロハシャツを着て、ジャラジャラとアクセサリーをつけて、
ひょっとしたら、そういう親なのかな、と、ちょっと心配になった。
時刻は、午後九時前。
子供には少々遅い時間だ。

食事をしていると、
隣から父親の声が聞こえた。
「はよ食えや。」
あー。やっぱそうだ。この息子は、父親にどやされながらご飯を食べているんだな。


??
でも、ちょっと様子が違う気がする。

隣に目をやると、
父親は、ニコニコしながら息子を見ている。
そして、何度も「はよ食えや」と言う、その顔は終始笑顔である。
手には半分ほど飲んだビールのジョッキ。
単品で頼んだカツ丼はとうに食べ終わっている。

息子は、きゃっきゃと声を挙げながら、
そんな父親に何か言い返している。
感心したのは、父親は、その子の小さな一言もきちんと聞いて、
それに答えていたことだ。
「はよ食えや」という言葉は、子供を叱る言葉ではなかった。
子供と楽しく会話を続けるための言葉だったようだ。
父親は、息子に早く食べ終わらせようなどとは、
これっぽっちも思っていなかったようである。
その証拠に、父親は、
いつまでたってもジョッキのビールを飲み干そうとしなかったから。

ほっと安心した。
同時に、妙な偏見を持ってこの父子を見ていた自分を恥じた。
この坊やは、きっとパパのことが大好きなんだろうな。
パパも、坊やのことを眼に入れても痛くないくらいに好きなんだろう。
そういう温かい目で我が子をずっと見ていたから。


いい気分で、その親子の様子をチラ見していたら、
その親子のもひとつ向こうの席に客が来た。
これまた若い親子連れ。

女性が二人。男性が一人。それと四歳ぐらいの男の子と女の子。
女性は、二人の子供のそれぞれの母親であろう。
びしっと化粧をキメて、飾りのいっぱいついたキャップをかぶり、
そうとう若く見える。

「はよ食え」・・・の親子とその隣のテーブル。
空気が全然違った。
こっちの親子は、男性(たぶんどちらかの父親。高校生みたいに若い)と母親二人が話し込んでいる。
男の子と女の子は、言葉を発さず、
大人しくテーブルの上の物をいじっている。

とても不自然に感じたのは、
男性と母親の三人が、一度も(ほんとに一度も)子供に話しかけなかったことである。
子供を一瞥さえしなかった。
三人は、まるでそこに子供がいないかのように話に花を咲かせていたのである。
子供も、母親に話しかけない。
ずっとそんな風に過ごしていたのである。

ちょっと、背筋が寒くなった。
「はよ食え親子」の隣だから余計そう思ったのかもしれないし、
その時たまたま私の目にそう映っただけなのかもしれないが。


食事が終わり、テーブルを立ち、レジに向かう。
隣の「はよ食え親子」は、まだケラケラ笑いながら話をしている。
坊やの定食のご飯もパパのビールもちっとも減っていない。
そして、
その隣のテーブルからは、結局最後まで親子の会話は聞かれなかった。


テーブル席の隣、入口に近いところにあるカウンターに目をやった。
U字型のカウンター。
そのカウンター席には、男ばかりが五人座っていた。
偶然なのだろうが、
年齢は様々だったが、全員かなりの肥満。
それが見事に等間隔に座っている。
そして、全員、申し合わせたかのように、
大きな体をかがめて、
夢中になってスマホをいじりながら、
料理が運ばれるのを待っていた。

また背筋が寒くなった。

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敗戦投手 - 2014.11.12 Wed



週に一度、通勤途中の駅前の交差点で見る光景である。
信号待ちの時にスマホで写真を撮った。
大きく引き延ばしたので画質の悪い写真になったが、
画面の右端に映っているおじさんが撮りたかった。

前回の総選挙で大敗した政党の元議員さん。
それからというもの、雨の日も風の日も、暑い日も寒い日も、
ここに立ってマイクで道行く人に演説をしている。
いつも、たった一人で。
でも、朝のあわただしい時である。
誰一人立ち止まりもせず、会社や学校に向かっている。
誰一人、耳をかさない。

うまくたとえた言葉ではないが、
その姿を見ると、いつも「敗戦投手」という言葉が、なぜか頭に浮かぶ。

同情はする。
でも、この人に、次の選挙の時に一票を入れるかどうかはわからない。
私たちの生活、子供たちの末来を託すのだ。
同情だけでは選べない。

詩人なおニイちゃん - 2014.09.25 Thu

ooo_20140925231552171.jpg


岡山。
けっこう若者が多かった。
(観光地にはお年寄りが多かった。)

ヲタ芸の練習をする若者がいた。

路上ライブをする若者も。

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(駅東口付近。女の子たち20人ほどのファンに囲まれて路上ライブをしていた。)

そして、こんな若者もいた。

私が、妻とこぐまとの待ち合わせ場所付近でうろうろしていると、
地下道の入り口あたりに一人の若いおニイちゃんが、壁にもたれて立っていた。
やせ型で、微妙に男前、うっすらと髭を生やしていた。

と、そこに外国人の若いおネ~ちゃんがやってきた。
アメリカ人かな?
そして、二人向かい合って話を始めた。
おネ~ちゃんは、日本語はほとんどできないようで、
英語で。

でも、お兄ちゃんの方も、英語はあまり分からないようだった。
ほとんど話の内容は分からなかったが、
断片的に聞こえてくる言葉から想像すると、
あるいは、別れ話をしているようにもとれた。
女性の方が、捨てないでと言っているようだ。
あ、でも、そんなに深刻な感じではなかった。

それはまあ、どうだっていいのだ。
問題は、おニイちゃんの発した言葉だ。

おネ~ちゃん:
「ndjfjeiwl jdjfhen hakwoqks??」(←なんて言ってんのか分かんないので、てきとーに書いた。)

おニイちゃん:
「俺、悪いけど、君に恋愛感情は持ってないんだ・・・。」


おネ~ちゃん:
「Oh! nehdiwlsp jdhdiwll hdhfhrhriel............」

おニイちゃん:
「悪いけど・・・・・・」


そして、彼は突然、こうつぶやいた・・・・・・。

「心は、いつも自由でいたいんだ。・・・・・・・・鳥のように、ね。」




・・・・・ぷっ・・・。


横で聞いてた私、
その言葉に思わず吹き出しそうになった。
横を見ると、私と同じくらいの年齢のおっさんサラリーマンも肩を震わせている。



歌の一節だったら、ちっとも何とも思わないのに、
ブログでは、自分だって、カッコつけたクサいセリフも書いているんだけど。

活字で見たり、音楽として聞いたらなんとも思わないのに、
現実の生活の中で聞くと、とっても奇異に聞こえるはなぜだろう。

私は、ちょっといたたまれなくなって、その場を離れた。

帰りの新幹線で読もうと書店で週刊誌を買い、
元の場所に通りかかると、
まーだ二人は立っていた。

ただそのとき、おニイちゃんは女の子を無視して、一生懸命携帯で誰かとしゃべっていた。

「・・・だからあ。もう、ホルモンは冷蔵庫から出して解凍しとけって。・・・うん。・・・だーいじょうぶだって。おれはいつもそうしてるんじゃ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・いやまあ、別にいいんだが、
さっきの「詩人の言葉」とは、えらい違いで・・・・・・・・・。

おニイちゃんは、居酒屋かなんかにでも勤めているのだろう。
ひょっとしたら、焼き鳥だって出してるのかもしれない。
おニイちゃんにとっての「自由の象徴」を。




噴水の近くで、鳩がクルッポーと鳴いた。





もったいない - 2013.11.17 Sun

ottainai.jpg


先週末、妻と「洋服の〇△」にスーツを買いに行った。

店内には、数人のお客さん。
私は、ブラブラと商品を見て回った。
でも、なんかみんな同じに見えて、何を選んだらよいのかよく分からない。

そこへ、背のすらっと高い女性の店員さんに声をかけられた。
さすがよく知っている。当たり前か。店員さんだもの。

私より、妻の方がよほど話が分かるらしく、
ほぼ妻と店員さんの2人で話が進んでいる。

で、ウエストを測り、1着のスーツに決めた。
と、ここまではよかったんだけど・・・。



店員さん、唐突に、
「今、もう1着お買い上げになられますと、2着目は、なんと1000円なんですよ!」

・・・・・・ほーら、きたきた!

私は、この手の店で洋服を買うと、これがどうもイヤである。

買う物は、店に入る前から決めている。
でも、それ以外のものを必ず勧められるのである。
だから、今日は、「何か勧められても、絶対の絶対に断ろう!!」
と心に決めて来たのだ。


たけ
「いえ、今日は・・・。」

当然、私はそう言って断った。
すると、店員さん、とたんに驚いた表情になり、


「まっ! 本当に1着でいいんですか? たった1000円ですよお! もったいないですよお!!」




・・・・・・・・・これだよ・・・・・・・・・・・。




例えば、卵を1パック買おうとスーパーに行ったら、
たとえお買い得でも、理由もなく2パック買って帰りゃしないよなあ。
2パック目は無駄な買い物だし、
食べ切れなかったら損だもん。

例えば、中古車屋に行って、車を1台買って、
「お、隣りの車、1000円じゃん。もう1台買っとこう!」
なんてね。
思わない思わない。


スーツだって同じでしょ。
もともとスーツを1着だけ買うつもりで行ってんだから、
2着目が、たとえ1000円っていう驚きのプライスでも、
1着買えればそれでいいのだ。
少なくとも私はそうだ。


でも、その店員さん、なかなか手ごわい。
私が、試着室に行くまで、
「たった1000円ですよお! なんで買わないんですかあ? 買わないなんてもったいなーい。」と食い下がる。

カーテンを閉めて着替えている時も、
妻に向かって、
「もったいなーい。」を連呼。

裾を測ってもらって、もとの服に着替えて、試着室から出からも、
「もったいなーい。」は続いた。


はあ・・・・・・。
分かりました分かりました。
2着目、買えばいいんでしょ。


ついに根負けした私は、ジャケットを買うことにした。
もう、ほとんどテキトーに1着選んで、「はい。」と渡すと、
「ホントにジャケットでいいんですか? スーツでも1000円なのに。」


もういいって!!!(怒)



・・・・・・・・・・


店員さん、終始愛想良く応対はしてくれたけど、
私は何だかうんざりした気分になった。

だいたい2着目を1000円にしても利益が出るってことは、
スーツ、ホントは相当安いんじゃないの?
なら、2着買わせるより1着の値段を安くしてほしいよね。



店員の勧めを断って買うと損した気分に、
店員の言うがままに買ったら、
欲しくもない物まで余計に買ってしまって損した気分に。


洋服の〇△は、私にとってそういう店である。







(けど、きゃりーちゃんが可愛いからいいか。)

ユーモア - 2013.09.30 Mon

昨日休日出勤だったので、今日はその代休となる。
整形外科に行った。

朝一番に行ったっていうのに、2時間待ち。さすがに今日は、一旦帰宅した。休みとはいえ仕事が立て込む時期なので、家でも少し仕事をしたいからだ。

んで、11半頃再びHクリニックに行った。


経過は良好。右肩も腫れが引き、ひざも元通りになって、お医者さんもびっくりしていた。
そして、念のためにあと1週間分の薬をもらうことになった。



診察料を払うため、待合室で名前を呼ばれるのを待っていると、私の前に診察を受けたおじさんが名前を呼ばれた。


受付の女性
「〇〇さあん。」

おじさん
「ほいほい。」

受付の女性
「今日は、〇〇円いただきます。」

おじさんは、お金を払いながら何か受付の女性に言ったみたいで、受付の女性が、
「あ、そうですか。・・・ちょっと待っててくださいね。」

おじさん
「ああ、待つ待つ。日が暮れるまででも待っちょくよ、俺ぁ。」

その一言で、それまで真面目な顔してた受付の女性の顔がほころんだ。
「〇〇さん、そんなには待たんでもエエよ。」




その後、私も診察料を払い、病院を後にした。
すぐ向かいにある薬局に行き、処方箋とお薬手帳を出して、順番を待っていると、さっきの「日が暮れるまで待っちょく」おじさんがいた。ここでも順番は、おじさんが先だった。

薬局のおねえさん
「〇〇さ~ん。」

おじさん
「ほいほい。」

薬局のおねえさん
「いつもの貼り薬、150円になります。」

おじさん
「え?たった??安いのお。」

おじさんのその言葉に薬局のおねえさんも笑顔になった。
「もっとたくさんくれてもいいですよ。」

「あげたいのはヤマヤマじゃけどの。」
おじさんは、笑いながら薬を受け取って出て行った。




軽いジョーク。
よくパッパと出るもんだ。
私には、それ、できない。
おじさんの一言は、相手を笑顔にし、周りの空気を和やかにした。

恐れ入りました・・・、おじさん。

ゴールデンレトリバーとおじさん - 2013.08.27 Tue

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昨日の夕方、こぐまと車に乗っていた。
広い道の交差点で信号待ちをしていると、熊みたいに大きな犬が横断歩道を渡ってきた。

私は思わず、「おお。」と声を上げた。
すると、ずっとスマホをいじってたこぐまが顔を上げ、
「ゴールデンレトリバーじゃん。」と一言。

「ふーん。」

「いいなあ。あんなの飼ってみたい。」
(動物好きな娘は、どんな犬を見てもそう言う。)



大きな犬。
それに対して、犬を連れている飼い主のオジサンは、
とても失礼な言い方だけど・・・、
貧相・・・。



・・・なんだろう。
犬とおじさんの、このアンバランスさは。

いやいや、別にいいんだけど。

通院3回目 - 2013.08.21 Wed

S-seikei.jpg



今日、整形外科に行った。
3回目。
膝が痛くなって、初めて病院にかかったのが8月8日だったから・・・、
2週間経ったっていうことか。

もうほとんど痛みはなくて、普通に歩けるし、膝の稼動域も左とほぼ同じ。

今日で「卒業」だ!! きっと!!



10時に病院に着いた。


受付で診察券を出し、順番表に名前を書く。
すでに20人ほどの名前が書いてある。
受付の人がすまなそうに、
「今から1時間ぐらい待つようになりますけど・・・。」と。

時間にゆとりのないときなら困るだろうけど、今、仕事は余裕のある時期である。私は今日、休暇をとっているのだ。(明日からは、そうもいかないが・・・。)こんな時は、のんびり待っているのも苦にならない。
「あ、いいですよ。全然。」と答えた。

この病院、わが町では有名な整形外科で、待合室の椅子はほぼ満席。診察室の前にも椅子が並べてあって、そこも満員。入院施設もあるので、ときどきエレベーターから患者さんが降りてきて、かなり賑やかな待合室である。

待ってる人、ほぼ全員がお年寄りである。若い人は、平日の午前ということもあってか、2・3人である。私は、4人がけの長いすの端っこに座った。そこは、すぐ横にトイレのドアがあり、その横に雑誌や漫画が入った小さな棚がある。私は、「ツルモク独身寮」を手にとって、「さあ、読むぞ。」と。



1時間ほど、漫画を読んでいると、灰色の作業着を着た男性が、慌てた様子で入ってきて、受付で話をして、また慌てて出て行った。10分ほどして、玄関のすぐ横に車が止まった。すると、急に看護師さんが慌ただしく動き出して、キャスターの付いたベッドを4人がかりで出しに行った。助手席のドアが開いて、さっきの人と同じ作業着を着た若い男性がベッドに移ろうとしている。顔をしかめ、なかなか動けない様子。たぶん、足の骨でも折れているのであろう。私と、そばに座っていた若者が心配そうに様子を眺めていた。
患者を乗せたベッドは、ゆっくりと奥のレントゲン室へ。
一大事だ!!
と、私も、たぶん若者もそう思った。
・・・が、
レントゲン室の扉が閉まると、今までの慌ただしい様子は収まり、また、賑やかな待合室に戻った。

患者を呼び出すお医者さんの声が、放送で聞こえる。
「〇〇さああん。」
・・・のんびりした声。
そっか、
私たちにとっては、「一大事」でも、お医者さんにとってはよくあることなんだろうな。お医者さんは、きっと眉一つ動かさず、他の患者と同じように冷静に処置したんだろう・・・。






1時間を過ぎても、私の順番はなかなか回ってこない。
きっと、さっき運び込まれた人の治療で時間がずれ込んでいるんだろうな。

その間、待合室は、待つ人が増えたり減ったり。私は、本棚に近い場所を死守していた。
隣りに、70代の女性が座った。そのまた隣りの60代の女性とずっとおしゃべりしている。
この待合室でおばあちゃんが話す、その話題は、たいてい病気の話か「戦争」の時の苦労話だ。私は、「ゴルゴ13」を読みながら、聞くともなしに隣りのおばあちゃんの話を聞いていた。
そのおばあちゃん、突然、
「あんたあ、そねーこまい字をよー読みなさるねえ。」と、私に話しかけてきた。
”あなたは、そんなに小さい文字をよく読めますね。”という意味。
「はあ。」
どう答えていいかわからず、作り笑いをしながらそう返事をするのがやっとであった。

「わたしゃあ、目もよう見えん。白内障でのんた。耳も遠いし。あんたあ、こまい字をよう読みなさる。」

そっかあ、整形外科に来てるからって、腰が痛いとか、膝が痛いとか、それだけじゃないんだなあ。よくよく見回してみると、本棚の雑誌や新聞を読んでいるのは私一人。・・・みんな老眼?・・・なんだろうなあ。私も、最近細かい字が苦手ではあるが・・・。
受付のおネエさんは、心得たものである。耳が遠いっていうことが患者さんの反応で分かるのであろう。人によっては、めっちゃ大きな声で話をしている。

・・・結局、お医者さんに放送で名前を呼ばれたのは午後1時過ぎだった。3時間待ったことになる。
その間、「ツルモク独身寮」を4冊、「ゴルゴ13」を1冊読破。「朝日新聞」と健康雑誌も読んだ。






診察室に行くと、お医者さんが今の状況を聞く。
「えと、痛みはほとんどありませんが、ちょっとだけ、膝を曲げると違和感があります。」

その一言で、今日も注射を打つことになった。膝に打つ注射。これがまた痛いのなんの。


お医者さんに、
「また痛いようでしたら、来て下さい。」と一言言われて、診療は終わった。



卒業・・・、できたのか?
微妙な感じで終わった。
もっと、こう、なんていうか・・・、
「おお、たけさん、よくなりましたよお。今日で治療は終わりです。よく頑張りましたねえ。」
みたいな終わり方を期待していたのだが。


宙ぶらりんな気分で治療代を払い、薬局で薬をもらい、帰りにスーパーで「掻き揚げ」を2つ買って帰宅した。


それにしても、3時間待って、診察はたった5分であった・・・。

かっぱちゃん - 2013.08.10 Sat

S-kappa.jpg

私が、膝を痛めて図書館の長いすに3時間も座っていたときのこと。

痛む足をさすりながら、妻にメールを打っていると、2人の女子高校生が私の座っている長いすに座った。一人は、ショートカットの髪、一人は、少し髪が長く、後ろでチョロリンと髪をくくっていた。

2人は、今時の高校生らしく、座るやいなやスマホを取り出し、それぞれにいじくりながら短い言葉で会話している。私は、聞くともなく・・・、あ、いや、正直に書こう・・・、耳をダンボにして会話を聞いていた。
取り留めのない会話だったが、ショートカットの女の子、けっこう面白い。チョロリン髪の方が少しだけ大人びた感じだった。2人はよほど仲がいい友達なのであろう。それは、くっつくように座っている2人の距離で分かる。

私は、心の中で自分勝手に、ショートカットの女の子に「かっぱちゃん」と名前をを付けた。可愛い女の子、顔が可愛いとか、そういうんじゃなくて、なんというか・・・、そう、「天真爛漫」っていう感じの女の子、明るく、年齢よりずっと幼い感じの部分を持っている女の子。そういう女の子は、私に「かっぱちゃん」と名前を付けられるのだ。(もちろん、心の中でね。)

で、私は、カッパちゃんウォッチングを始めた。もちろん、じろじろ見ちゃ失礼だから、そこは注意して。

おしゃべりを始めて15分経過。
館内の掃除をするおばちゃんがやってきた。
モップで長いすの周りの床をごしごし。
ふと、長いすに目をやり、かっぱちゃんに、

「おネエちゃん、このジュース、おネエちゃんのかね。」

かっぱちゃん、
「はい。」

おばちゃん、
「あーあ、こんなにこぼしちょるじゃ。」

おばちゃんは、かっぱちゃんが飲み物をこぼしてそのままにしているのだと思ったみたい。だが、それは違う。私が来た時から、そこにはジュースをこぼした跡があったのである。かっぱちゃんたちのせいではない。でも、おばちゃんは、かっぱちゃんたちが犯人と決めてかかっていたようである。

「だって、ほら、ジュース空っぽです。」
かっぱちゃんは、ストローを差した紙パックを振って見せた。

おばちゃん、
「おばちゃんが、ふいちょっちゃげる。(拭いておいてあげる)」

おばちゃんは、かっぱちゃんの言葉には耳を貸さず、雑巾でごしごしと汚れた所を拭き始めた。
お、おばちゃん。気持ちは分かるけど、それは、濡れ衣だぞ!
私は、疑いをかけられたかっぱちゃんたちに同情した。

私、
「あの・・・、私が来た時からこぼれてました。」

おばちゃん、私の言葉も無視!! 
道具を持って、無言でどこかに行ってしまった。

かわいそうに。誤解されたままで終わってしまった。だいたい大人は「今時の女子高生は。」なんて偏見で見るからこうなるんだ。ほんの少し、私に怒りの感情が湧いて、かっぱちゃんたちに同情のまなざしを向けたが・・・。
かっぱちゃんたちは、何事もなかったようにまたおしゃべりをしていた・・・。疑われても、「ま、いいか。」みたいな気持ちだったのかな・・・。ある意味、心が広い・・・のか・・・、どうでもよかったのか・・・。


それから、かなり長いこと、2人は、スマホをいじり、おしゃべりをしていた。そして、突然立ち上がり、どこかに行ってしまった。まあ、図書館だから、やっと勉強する気になったのかな。そう思って、後姿を見送った。
「しっかり勉強せいよ。JK!」


んが、
かっぱちゃんたちは、5分もしないうちに、また同じ場所に戻ってきたのだ。か、かっぱちゃん、勉強しに来たんじゃないの??
2人は、また私の横に仲良く座り、またスマホをいじりながらおしゃべり・・・。

午後4時を過ぎると、にわかに周囲が騒がしくなってきた。
この図書館は、公民館と合体して最近できたものである。だから、研修室や会議室みたいな部屋もいろいろあって、公民館活動にも使われている。その活動が終わる頃だったのかもしれない。

唐突にかっぱちゃんが、
「ああっ! 〇野先生!!」と叫んで立ち上がった。どうやら、中学時代の先生を見つけたようだ。
かっぱちゃんは〇野先生に駆け寄り、飛びつかんばかりだった。

「お久しぶりです。お元気ですか? あたし、スマホの充電がもう10分しか残ってないんですぅ。」
かっぱちゃんは、にこにこしながら、先生と話していた。
どうやらこの日、市内の先生が何かの研修で集まっていたようだ。それから後、研修会を終えた先生達と思しき人々がぞろぞろと、出入り口に向けて歩いてきた。

かっぱちゃん、もうたいへんである。

「あ、〇山先生。お久しぶりです。あたし、スマホの充電がもう10分しか残ってないんですぅ。」

自分の知っている、中学の時の先生を見つけるたび、友達そっちのけで先生に挨拶に行く。
友達は、そういう彼女に慣れっこなのか、一人静かにスマホをいじっている。

「あ、〇本先生だ。お久しぶりです。あたし、スマホの充電が、10分しか残ってないんですぅ。」
「〇下先生。お久しぶりです。充電が10分しか残ってないんですぅ。」
「山〇先生。お久しぶりですぅ。あたし、スマホの充電が・・・・・・・・・。」


知ってる先生が通るたび、椅子を立って挨拶に行くかっぱちゃん。
友達に、
「あたし、先生のこと、先生って思ってないんちゃ。」と一言。
いえいえ、どうして。かっぱちゃん、君、どの先生にもきちんと敬語で話しかけてるじゃないの。先生だって、教え子に覚えていてもらえるなんて、きっと嬉しかったに違いないよ。

ただ・・・、
ただねえ、かっぱちゃん・・・・・・・・・・・・・。

どうして、どの先生にも「スマホの充電が10分しか残ってないんですぅ。」って? それだけが、疑問・・・。





先生の集団が過ぎ去って、5時が近づいてきた。
かっぱちゃんが一言、「行こ。」。
その一言で、2人は席をたち、西日の差す駐輪場に消えていった。


地下鉄御堂筋線のおねーさん - 2011.08.11 Thu

oneesan(縮)

そのときの情景を思い出しながら、退屈な講演を聞かされている、その暇つぶしに描いた。ボールペンで。
体のフォルムや手の詳細が描けなかった。もっと、体全体がバランスのとれたカタチだったように思う。

「御堂筋線で出会ったかっこいいおネエさん」

座席に座るなり、でっかいヘッドフォンを耳にあて、文庫本を読み始めた。
「かっこいい!」素直にそう思った。
私は、帽子のひさしで目を隠し、
体全体のカタチ、
服装、
顔、
髪、
脚の組み方、
文庫本の形、
・・・それらを目に焼き付けて帰ろうと思った。

・・・へたすりゃ、ストーカー??

書店で - 2011.01.09 Sun

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一昨日の夜。
妻と外出して、帰りに書店に立ち寄った。
妻がこぐまのために辞書を買うということで。

妻が目当ての英和辞書を見つけ、レジに向かう。ふと見ると一人のおじいちゃんが、長髪でメガネをかけた若い男性の店員さんに話しかけている。大型の書店だからレジが3箇所あって、その中の一番奥のレジで。けっこう長いことそこにいるので、本の注文かなんかだろうと、はじめはさして気にも留めなかった。

妻がレジに並んでいる時、妻の目の届く辺りの、今話題の水島ヒロの本をペラペラめくっていた。妻はなかなか来ない。

・・・・・・やっと来た。

「プレゼント用にラッピングしてもらってるから、もうちょい時間がかかるよ。」と言う。

「あ、そ。」と私。

私は、温かい物が飲みたくなって、外に出ようと思った。外に缶コーヒーの自販機があったな。

レジの前を通ると、さっきのおじいちゃんがまだそのレジで話をしている。
「なんだろ。クレームでもつけてんのかな?」
ちらっと様子を伺うと、おじいちゃん、クレームをつけるにしては、そんなに険しい顔はしていない。

外に行って、缶コーヒーを買い、手を温めながらゆっくり飲んだ。
「♪百円玉で買えるぬくもり 熱い缶コーヒー握り締め・・・♪」と、心で尾崎豊「15の夜」を呟き、
「ああ、今じゃ100円じゃ買えンもんなあ・・・。」なんて独り言・・・。

もうそろそろラッピングも終わるじゃろと、店内に入ると、ありゃまあ、まだおじいちゃんは頑張っている。耳を澄ませて聞いてみると、
「・・・・・・・あんたも大変じゃろうが・・・、・・・わしが若い頃は、・・・・・・本屋ちゅうのは・・・」
な、なんだ、ただの「世間話」。

立派なのは、その若い店員さんだった。
レジは、行列ができるほど混んでいるわけではないけども、それでも隣りの2つのレジには、ひっきりなしにお客がやってくる。そのお兄ちゃん以外の店員さんは、みな忙しそうにしている。想像するに、その店員のお兄ちゃん、絶対迷惑していたはずなんである。それを顔には出さず、「にこやかに」とはいかないが、それでも時々頷きながら、静かにおじいちゃんの話を聞いている。

本のラッピングが終わった。
「さて、帰ろうや。」と、妻と出口に向かう。まーだおじいちゃんは話をしている。


妻の運転する車の助手席で考えた。

あのじいちゃん、きっと話し相手が欲しかったんだ。
なんのきっかけであのお兄ちゃんと話し始めたのか分からないけど、きっと止まらなくなっちゃったんだな。話が。

きっとあのじいちゃん、また来るぞ。
そして、あのおにいちゃんを見つけて、またおしゃべりを始めるぞ。

ふふふ。

なんか、可笑しくなって、笑ってしまった。

私が住む町には、こんなおじちゃん、おばちゃんがけっこう多い。
スーパーで、ホントに初対面のおばちゃんに、
「あー、鮭を買おうかと思うんじゃケド、何にしたら(どんな料理にしたら)ええかねえ。・・・・・・あんたぁ、どう思うかね。」・・・と、独り言かと思ったら、突然こっちに話を向けられる、なんてしょっちゅうである。
このおじいちゃんも、そんな人だったのだろう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

宮脇書店のお兄ちゃん。
どうぞ、めんどくさいでしょうが、
これからもこのじいちゃんの話し相手になってやってください。

真面目そうなおにいちゃんの顔を思い出し、ちょっと可哀想だな、と同情しながらも、その可愛いおじいちゃんの姿に、なんか最近、忘れがちになりそうな「何か」を感じてしまうのである。

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プロフィール

たけ

Author:たけ
TEAMたけ隊長
 50代に突入。カメラを持ってお散歩するのが大好き!特に、鳥の写真が好きです。まだまだ初心者ですけどね。


<隊員紹介>



 TEAMたけの要。しっかり者。ときどきおっちょこちょい。



こぐま(娘)
 花のJD(女子大生)。TEAMたけのムードメーカー。只今一人暮らし中。


そして、たけの分身、うり坊のうりちゃん。たまに登場。

たった3人のチーム(家族)。だから、助け合って、支え合って生きていく。

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